「珠妃は琉さまのごはんなんだよね?」 珠妃ちゃんは僕の手を握ってそう尋ねる。 「そうだよ。よろしくね。でも、僕はまだ血は吸えないんだ。」 僕がそう言うと珠妃ちゃんはすこしほっとしたように手を握る力を緩めた。 「じゃあどうするの?」 幼い吸血鬼は血の変わりに生気を吸う。