珠妃が藤堂のこと好きになっても、何も言えない。 今も仲のよく話している二人を俺は少しだけ眉をひそめて見ていた。 「あ、琉くん。」 放課後、藤堂が俺に話しかけてきた。 「俺、珠妃ちゃんのことデートに誘うから。」