カラン〜カラン〜
扉を開けると素敵な音色の鐘が鳴る。
目線だけでキョロキョロと見渡すと誰もいなかった。
「あれ?今日は暇なの?」
マスターの、
小川次郎に聞いた。
「さっきまで数人いたんだけどね、今はゼロだよ。」
「珍しいね。」
お客さんの絶える事のない店なのに。
カウンターテーブルに座ると黙っていても同じアルコールが出て来る。
「はい。生ビール。」
私はいつも仕事の後は生ビールと決まっている。
甘ったるいシャンパンやブランデーは飽き飽きとしてるしね。
「う〜んっ!やっぱ生ビールが美味しいっ!」
メンソールの煙草と共にグビグビとビールを飲んだ。
「お店でもビール飲めばいいじゃん。」
マスターが言った。
「ダメダメっ!売り上げにならないじゃんっ!高いボトル入れてもらわないと。」
「じゃぁお客さんに高いボトル飲ませて、まなみちゃんはビールってのは?」
「それもダメっ!今のご時世いかに安く飲むかって時代なんだから、私が飲みたいから一緒に飲んでって言わないと中々良いボトル入れてくれないんだって。」
「へぇ。大変なんだね。」
「大変だよ。」
「だったら違う仕事したいとかは思わないの?」
「どうだろうね。」
ぶっちゃけ何をしたいのかも分からないし、
ある程度売り上げ上げてれば、
キャバクラって割りと融通きくし。
むしろ、西山京介の愛人やってるわけだからお金には一切困らないのが本音。
でも所詮愛人。
いつ捨てられるかも分からないし、
彼だけになってしまったら完全に依存してしまうし。
だからかな?
仕事は絶対に辞めてはいけない。
扉を開けると素敵な音色の鐘が鳴る。
目線だけでキョロキョロと見渡すと誰もいなかった。
「あれ?今日は暇なの?」
マスターの、
小川次郎に聞いた。
「さっきまで数人いたんだけどね、今はゼロだよ。」
「珍しいね。」
お客さんの絶える事のない店なのに。
カウンターテーブルに座ると黙っていても同じアルコールが出て来る。
「はい。生ビール。」
私はいつも仕事の後は生ビールと決まっている。
甘ったるいシャンパンやブランデーは飽き飽きとしてるしね。
「う〜んっ!やっぱ生ビールが美味しいっ!」
メンソールの煙草と共にグビグビとビールを飲んだ。
「お店でもビール飲めばいいじゃん。」
マスターが言った。
「ダメダメっ!売り上げにならないじゃんっ!高いボトル入れてもらわないと。」
「じゃぁお客さんに高いボトル飲ませて、まなみちゃんはビールってのは?」
「それもダメっ!今のご時世いかに安く飲むかって時代なんだから、私が飲みたいから一緒に飲んでって言わないと中々良いボトル入れてくれないんだって。」
「へぇ。大変なんだね。」
「大変だよ。」
「だったら違う仕事したいとかは思わないの?」
「どうだろうね。」
ぶっちゃけ何をしたいのかも分からないし、
ある程度売り上げ上げてれば、
キャバクラって割りと融通きくし。
むしろ、西山京介の愛人やってるわけだからお金には一切困らないのが本音。
でも所詮愛人。
いつ捨てられるかも分からないし、
彼だけになってしまったら完全に依存してしまうし。
だからかな?
仕事は絶対に辞めてはいけない。



