ヘルプも付けず二人だけの時間を過ごした。


お店もそろそろクローズの時、


「お店終わった後まなみちゃんの好きなラーメンでも食べに行く?」


「まなみちゃんはラーメン大好きだからね。」


答えは勿論


「行くっ!」


「じゃぁ美味しいラーメンを食べに行こう。まなみちゃん好みのコテコテ醤油豚骨チャーシュートロトロなお店見つけておいたんだ。」


彼ってね、


嘘の様に女心を掴むのが上手なの!


まなみの好みのお店のリサーチ抜群。


本当に完璧。


そんな時・・・


《プルプル・・・》


彼の携帯だっ。


聞き耳立てちゃってる私もどうかと思うけど、


内容からすると・・・


奥様だ。


「まなみちゃん本当にごめん!子供が具合悪いから帰ってきてくれって妻から・・・」


・・・?


こんな時間に本当かよ?

奥様狙ってない?


って思いつつも・・・


「分かった。今日は大丈夫だから早く帰ってあげて。」


チーン・・・


チーン・・・


分けの分からない鐘が心の中に響いた瞬間だよね。