「・・・まなみと西山さんってさぁ、今飲んでるシャンパンみたい。」


・・・?


「このシャンパンが西山さんで、この安いグラスがまなみ。」



「はっ?りさアンタ私をバカにしてるの?!」


「バカにしてるよ。しょせんアンタ達は合わないんだよ。」


私は飲んでいたグラスを強くテーブルに置いた。

「ねぇ?今このマンションから見える夜景って素敵だよね?」


「勿論、素敵だし気に入ってる。」


「じゃぁこの大きなTVにアンタが乗ってる外車、あのクローゼットに入っているブランド達。それも全て素敵だよね?」


「・・・?りさ、何が言いたいの?!」


「それってまなみ一人の力で得た物?」


一瞬言葉に詰まった。


「・・・彼が私を愛してくれて・・・だから彼からの愛を貰っただけ。」


「でも西山さんが最後に帰る所は家族の元だよ?」


・・・。