「紗和、大丈夫か?」


大丈夫…なわけない。

だって、初恋同様の好きな人と気づいてまだ間もないときに夜ふたりって…


心臓が持つわけないよ。



「紗和?」

「へっ?あっうん!大丈夫…」



でも、遅くまでうちにいて、しかも面倒をみるってなにするんだろ?



「ぷっ、紗和、何考えてんの?不安とかなら大丈夫だ。お前を食ったりしねぇから」



なっ!

意地悪そうな笑顔でこんなこと言うんだもんなあ。



「そんなこと考えてないしっ!ただ面倒って何するのかなあって」