休み時間


「それにしても榊さん…大丈夫かな…」

行正が白紙のプリントを持ってきて言う。

「…宿題は自力でやれよ?」

「そーだ、そーだ。」

クーニャが言う。


「山下さんはかわいいなぁ…」

「残念だけど、行正君とはお付き合いできないよぉ?」

「以前に速攻でフラれてますから…


それよりも、榊さんの彼氏はあまり良い噂が無いんだよなぁ〜。

心配だよなぁ〜。」

行正が言う。


「俺に何か言いたいならストレートに言えよ。」


「ったく…。

朝の時、榊さんが出てったのは、幸大が山下さんと仲良くしてたからだろ?


俺は二人が幸大と無関係になるって下りを見てるから言うけどよ…


明らかに、榊さんも幸大と仲直りしたいんじゃないか?


でも…榊さんって以外に意地っ張りだろ?

だから簡単にはできないのに、一緒に幸大と決別した山下さんが幸大と一緒。


しかも前よりも仲良し…


そりゃ、羨ましくて嫉妬もするよな〜。」


「で?」


「幸大が榊さんをどう思ってるかはわからないけど…

榊さんは幸大に気がある…と思う。」

「だとして?」

「俺は榊さんを応援したい。


もちろん山下さんのことも応援してるし、

幸大だけ良い思いしやがってとか思ってる。」