「幸大さんを利用することで生きようとするってことです。


自分から勝手に離れておいて今さらですか!?


ふざけないでください!」

「そういうつもりじゃ…」

「幸大さんもです。


幸大さんが甘いから彼女は付け上がって…」


「ごめんなさい!!」


クーニャが土下座をした。


「な!?

おい…」

幸大が驚く。


ガンッ!

「いたっ!?」

咲子がクーニャの頭を床に押し付ける。

「私は…冷酷で残虐な蒼月の眼の吸血鬼ですよ?


土下座なんかで許すと思ってるんですか?」


「何でもするから…

だから、許して…」

「何でも…ですか?」

「うん…だから…」


「だったら…


今から人間の血を吸ってきてください。」


「え?」

「幸大さん以外のです。


幸大さんの血だけが目的なあなたがいるのは許せません。

ですが、幸大さん以外の血を吸うなら…許さないこともないです。


ほら、行きましょう。」



3人は外に出た。




「ほら、いますよ?

早く吸ってきてください。」


「うん…」