「…あの、良いかな?」

授業中に眠り授業が終わっても寝続ける幸大の耳に響くのは以前は聞き慣れた声。


「ん…?」

幸大が起き上がると銀髪の美少女が居た。


「山下?」

「ちょっといい?」


クーニャが幸大を呼び出した。


廊下


「何か用か?」

「その…

また、前みたいに…

そんな関係に戻れないかな〜って…」

「…。」

「その…何人かと付き合ってみたけど…幸大君の方が良いなって…


勝手なのはわかってるけど…」



「…。

それは咲子が何て言うか…」

「咲子ちゃんは関係ないよ…」


「本当にそう思ってるか?」


「…。」

クーニャが首を横に振る。


「…。


放課後、家に来るか?

咲子もいるけどな。」


「…。

うん。

じゃ、放課後に。」

クーニャが教室に戻る。




「肌荒れ、やつれ、それにいつものような覇気がない。


直接血を吸うのと、輸血だと差があるのか…。



咲子に殺されなきゃ良いけどな、

…俺が。」




放課後


幸大とクーニャの2人は無言のまま、幸大の家に向かった。