「幸大…わかってるだろうが、母さんには…」

「親父…御年玉、期待してるから。」

幸大が言う。

「うぐっ…

父親を恐喝するとは…」

「恐喝じゃない。

期待してるからとしか言ってないだろ?」


「ぐぬっ…」


「幸大のお父さん、初めまして。

私は幸大さんとお付き合いしています、榊姫野と申します。」

姫野が言う。

「あ!

ズルい!!


私も幸大君の彼女の山下クーニャです!」


「私も幸大さんとお付き合いさせていただいている、沙羅です。」

「同じくマリアだ!!」




「あの、私も幸大君とお付き合いさせていただいている桂木優衣と申しま…」


「ワシは認めんぞ!!」

桂木祖父が言う。

「おじいちゃん!

黙ってて!」

優衣が言う。

「確か…幸大の担任で、今は幸大がお宅で御世話になってるとか…」

「あ、御世話だなんて…」

「いやいや…バカ息子ですみません。」

「そんな…

授業も真面目に受けてくれて、成績もとくに問題もなく…」



「すでに教師と保護者の会話ですね。

幸大さんのお父さん、御無沙汰してます。」

咲子が言う。

「おぉ!

咲子さん!!

うちの幸大が家に帰らないから咲子さんとも全然会ってなかったね。」

幸大父が言う。