『幸大からの伝言がある。』


「そういうことですか…

幸大さんはまだ、この体にいる。

そして、宴を始め、私たちとの会話を周りに聞かせないようにした。

違いますか?」

『ふむ。

聡明だ。

胸も尻もあれば側室にしたいくらいだな…


さて、伝えるぞ?



《お前らが捕まって、俺がここに来る前にお前らが本当に捕まってるか確認するために連絡をした。

その時、万が一のために連絡をした人物が2人いる。


親バカな俺の親と、孫が大好きなクソジジイに。


あいつらならここに乗り込んでくる。


その時が反撃の時だ》


だそうだ。』


「幸大君…もしかしてお爺ちゃんを?」

優衣が言う。

「でも、場所がわからないんじゃ…」

沙羅が言う。

『幸大は以前に優衣の田舎に自分の血液を鉄血という状態にして置いてきている。

それを操って自分の体内へと戻そうとしている。


それを辿れば場所がわかるそうだ。』

「お前は味方なのか?」

マリアが言う。

『いや…幸大に支配された者。』

「あなたは…何者なんですか?」

咲子が言う。

『吸血鬼の王…

名をヴァン。



最高の友がくれた最高の名だ。』