「甘いにゃ〜。

きっと何だかんだ言われてデートしちゃうんだろうなぁ…


『当日になってドタキャンなんて酷いですよ。

せっかく色々と考えて来たのに…

お願いします。

今日1日だけ、付き合ってください。』

なんて言われて沙羅ちゃんは間違いなく流されちゃうにゃ〜。

そして、最後はホテルに連れ込まれてベッドインかにゃ?」


クーニャが言う。

「ちゃんと会って断ります!!」

「ですが…無理矢理連れ込まれたらどうしますか?

吸血鬼ですから力ずくで逃げれなくもないですが…吸血鬼だとバレる危険性があります。

それから、沙羅さんに暴力的なことができるとは思えません。

ですから逃げれないかと…」

咲子が言う。

「つーか、その佐藤ってどんな奴なんだ?」

マリアが言う。

「私も彼のクラスは受け持ってないからわからないの…」

優衣が言う。


「私は以前、告白されたわよ?」

姫野が言う。

「私もされたよぉ?」

クーニャが言う。

「その…佐藤さんのこと、私はまったく知らなくて…」

沙羅が言う。


「そんなことだと思いましたよ。」

咲子が言う。

「何か知ってるのか?」

マリアが言う。

「ええ。

沙羅さんが後夜祭の時に紹介してからどうにも胡散臭いと思いましたので。」

「調べたの?」

優衣が言う。

「胡散臭いとは思いましたが…調べろと言ったのは幸大さんです。」