「姫野、クーニャ、咲子、優衣さん、沙羅、マリア。」

「何かしら?」

「なーに?」

「何かありましたか?」

「何かな?」

「何ですか?」

「何だ?」


「ただ、呼んだだけだ。


あまりにも可愛いんで呼びたくなった。」


「幸大、あなたついに翡翠の眼の吸血鬼のせいで頭までおかしくなったのかしら?」

姫野が言う。

「かもな…。

さて…出店を見に行こうぜ?

もう迷子になるなよ?」

幸大が神社の階段を降りようとした時…



ヒュゥゥゥゥゥッ…


ドパァンッ

夜空に大輪の花が咲いた。


「もう花火が始まっちゃった…」

桂木が言う。

「ここ、よく見えるわね。」

姫野が言う。

「どうせなら座って見ませんか?」

沙羅が言う。

「幸大さん…鉄血のシート的なのをひいてください。」

咲子が言う。

「はいはい…」

鉄血のシートがひかれた階段に7人が座る。

「でも、階段に座ってたらお参りする人の邪魔になるんじゃないか?」

マリアが言う。

「多分、大丈夫だよぉ〜。

この階段の入り口、VAPの人が封鎖してたみたいだし。」

クーニャが言う。

「…。

夏休みが終わるな。」

幸大が…そして、6人が心の中で呟く。