「ふぅっ…」

幸大が部屋に来た。


「貴様!

何をした!!

卑怯だぞ!!」


玄関から祖父の声。


「幸大、何したの?」

姫野が言う。

「縛ってきたよ、血で。」

「口も縛ってくれば静かだったよ〜?」

クーニャが言う。

「どっせぇい!!」


祖父の一際大きな気合い。


「な!?」

幸大が驚く。


「どうかしたんですか?」

沙羅が言う。

「あいつ…ちぎりやがった!?」


「コラァ!

貴様、なぜ優衣の隣に座っとるんじゃあ!!」

「どこに座ろうと良いだろうが。」


「黙れぃ!

しかもこんなんで縛りおって!

そもそも何じゃこれは!!」


「返しやがれ!!」

ズァッ!


幸大の手元に戻る。


「んんっ!?

何じゃそれは!!」

「あんたを縛ってから説明してやるよ!!」


「あんな柔なモノでやられるものか!!」


「さっきは手加減してやったんだよ!!


ブラッドチェーン!」

ジャラッ…

鉄血の鎖が祖父を縛る。


「ぬ…

先ほどよりも硬いか…


ぐぬぬ…」


「さて…

皆さんにも聞いてもらいたいんです。」


幸大が能力について話を始めた。