「ここだ。


ただいま。」


アパートのドアを開けようとした瞬間…


「どーん!」


バンッ!

クーニャの声とともに勢いよくドアが開かれた。


「ぎゃぶっ!?」

ドアがマリアに直撃。


「ありゃ?

あはは…

大丈夫かにゃ〜?」

クーニャが苦笑いをする。


「大丈夫だろ…

吸血鬼だし。」

幸大が言う。

「じゃあこっちが人間?


私、クーニャだよ。

よろしく。」

「あ…

よ、よろしくお願いします。」

沙羅が言った瞬間…


バンッ!

マリアが勢いよくドアを閉めた。


「みゃびゅ!?」

クーニャの声がする。

「マリアだ…よろしく!(怒)」


マリアが言う。


「ばーん!!」

クーニャが再び勢いよくドアを開けた。


「ぶべっ!?」

マリアに直撃。


「あれぇ?

ごめんね〜?


仲良くしようね、マリアちゃん?」

クーニャがわざとらしく言う。


「てめぇ、殺す!!」

マリアが言いながら勢いよくドアをしめようとする。


ガッ!

「ドアを乱暴に扱うと壊れて弁償しなくてはいけないのでやめてください。」


咲子がドアを止めた。



「とりあえず、中に入るぞ。」