「飽きた〜。」

クーニャが言う。

「気が合うわね…私も飽きたわ。」


姫野が言う。


「誰のために勉強してると思ってんだよ!」

幸大が言う。

「うるさいですよ?

こっちは読書中です。」


咲子が言う。

「なんだ、その本は?」

「そこの本棚にありました。」


「あ…。」

桂木が固まる。

「何の本なの?」

クーニャが言う。


「なまめかしいBL小説です。」

「はぅっ!?」

桂木が完璧に固まる。


「暇だし…先生のお宅を家宅捜索しまぁす!」

クーニャが言う。

「ちょっと、それは本当にダメだから…」

「じゃあ私は寝室にしようかしら。」

姫野が言う。


「幸大君はお風呂場と洗濯機の中だよ?」

「な!?」

「岡田君、見ちゃダメ!」

「見ませんよ…」



桂木の家でどたばた騒いでいると…クーニャがそれを発見した。


「…先生。」

クーニャは今までとは違う驚きの表情。


「山下さん…そこは…」

桂木が言う。

クーニャは冷蔵庫の中を見ていた。


家は異様な雰囲気に包まれていた。