「前から甘いとは思ってたけど…」

「ここまでくるとね〜。」

「むしろ誉めたいくらいですよ。」


3人が言う。

「あの…

私が居たら迷惑じゃ…」

桂木が言う。

「いえ…

俺もたまには普通の女性と楽しみたいですから。」


「普通の…


岡田君は普通じゃない女性が嫌いなの?」

桂木が言う。

「え?」

「た、例えばの話よ?」


「…多分、嫌いじゃないです。」

「ほんとう?」

「はい…」

「例えばお友だちとか恋人が普通じゃない人だったら?」

「とくに今と変わらないですよ。

実際に、ね。」

「え?」

「なんでもないです。」


「じ、じゃあ…普通じゃないって…どのくらいまでなら?」


「どのくらい?


そうですね…

とりあえず人間じゃないのも平気ですね。

妖怪とか伝説上の生き物とか…


とくに吸血鬼とかは平気って言うか俺の中では普通になりかけるくらいです。」


「そうなんだ…」

「それが何か?」


「ううん。

岡田君は心が広くて優しい人だなって思ったから。」


「そんなことないですよ。


むしろその言葉は先生に言いたいくらいです。」

「ほら…私は泣き虫だから…」


「でも先生が泣いてる姿、かわいいですよ?」

「ふぇっ!?」


ぎゅぅっ!

「いってぇ!?」

3人が幸大をつねる。