「私も愛してほしいなぁ〜。」


「クーニャ!?」

幸大が言う。

「抜け出してきちゃった。


姫野さんと2人きりだと幸大君の貞操の危機だし。」


「まさにその通りのシーンですよ。」

咲子が言う。

「こんなにギャラリーが多いとさすがにこれ以上の行為はできないわね。」

姫野が幸大から降りた。


「ったく…」

幸大が立ち上がる。

「ところで、姫野さんは私たちのお仲間さん?

それとも、まだ無関係?」


「仲間ではないわ。


恋敵ってところよ。」

姫野が言う。

「ふぅん〜。

ま、私も負ける気はないよぉ?」


「まぁ…幸大さんが誰を選ぶのかわからないです。

チキンですから。」

咲子が言う。


「…俺は、多分…選ばない。


ほら…その…

ハーレムって男の夢だし…

どうかな?」


「ふぅっ…」

咲子が言う。

「はぁ…」

姫野が言う。

「もぉっ…」

クーニャが言う。


ぎゅぅっ!


「いってぇ!?」

3人が一斉に幸大をつねる。


「さて…私は帰ります。」

「私も教室戻ろうっと…」

「ほら…保健室に顔出さないと行けないから行くわよ。」



「いや…俺の話は…」


「幸大さんが望むなら良いんじゃないですか?」

咲子が言う。

「幸大の夢をとやかく言う気はないわ。」

姫野が言う。

「惚れた弱味だよ、幸大君。」


「ったく…

お前らも甘いな。」