姫野と間宮は普段は人のこない場所を歩く。


「こっちの方は初めて来たけど人もいないし…

ここに何かあるの?」


姫野が言う。

「ああ。

いつも駅前のデートじゃつまらないだろ?


だから最高に楽しいことをしようと思ってな。」

「そう…」


「ここだ。」

そこには古い建物があった。

「元は二階建ての雑居ビルだったが今は一階だけだ。

取り壊してる途中で中止になったんだよ。」

「ここに連れ込んで何をする気?」

「良いから。

とても楽しいことだ。」


バタンッ!

2人が入ると雑居ビルの扉が閉められた。


「へぇ…

かわいいじゃん。」

「上玉!」


「うっひょー!」



何人もの男たちがそこには居た。

「さぁ、お前ら存分に楽しめ!」

間宮が言う。

「な!?

離しなさい!!

くっ!

触らないで!!」


姫野が男たちに抵抗する。


「強気な奴ほど犯しがいがあるぜ!!」


「くっ…

(血が足りない!?


いつもなら…簡単に振り払えるのに!!)」


ドサッ!

姫野が床に倒された。

「へへっ!

お楽しみタイムだ!!」


男たちが姫野の手足を押さえ付けた。


「誰か!!

誰かいないの!?

離しなさい!!」