とても優しくては温かかった。

唇が離れた。

『なぁ俺は昔と変わらずお前が好きだ。』
『うん。』
恥ずかしくて目をそらしたら

『俺だけ見てろよ!』
と言ってまた目が純ちゃんの方に向けられた。
『えっ』
それこそまた顔が赤くなってしまった。
『お前は?』

『えっと……』

やっぱり恥ずかしくて言葉がでない。


そしたら純ちゃんが…
『そっか、そうだよな何年もたってれば、そりゃな。悪ぃな、呼び出して、じゃあまた明日!気をつけて帰れよ!』

『えっまっ……!』

といった時には

純君はもう原っぱの向こう側にいた。

一瞬悲しい…すんごく悲しい顔をした純ちゃんが見えた。

しばらくその場に立ち尽くしたが
仕方ないから私も帰ることにした。
帰ったら亜美にこの事話そう。
一番の親友だもん!隠し事は良くないよね。


この時私は気づかなかった。
昔の約束を破ったことを…