総長が愛した毒舌姫☆



「どんな野郎だろうなぁあああ」

とか、


「パシリにしようぜえ」

だとか、好き勝手いってる。

パシリに出来るモンならしてみろってんだ。


「雅さん、入ってください」

そう言われ、あたしはガラッと開けた。

一斉にあがる感嘆の声。


「桜庭雅です。よろしく」

よろしくしたいわけじゃないけど。
これが礼儀ってモンでしょ?


「雅さんの席は、窓側の一番後ろです」

お、いい席じゃん。
結構寝れる~!


あたしは席へと向かった。


「キミ、綺麗だねー。
彼氏とかいる?」

金髪のヤローが聞いてきた。


「いないよ」

あたしがそう答えると、途端に嬉しそうな顔をした。


「じゃあ彼氏候補な!
オレは青村巧(アオムラ-コウ)」