「たつ!?」
そうたつこと、巽野信司(タツミヤ-シンジ)。
元乱蝶の幹部。
「よう。久しぶり。
なんか問題起こしたんだってな?」
ケラケラ笑いながら、前髪をかきあげた。
髪の色も変わってる……。
「ん、まぁ。
てかここってどうなってんの?
不良しか見ないけど……」
言いたくないから、誤魔化して違う話題を出す。
なんか族とかもいそうな気ぃする。
「まぁ、な。ここには女子がいない。
で族は”蘭桜”あと”悪鬼”。
蘭桜はいいが、悪鬼は名前の通り悪いヤツらだ。
雅も気ィつけろよ?
あと、」
そこで一旦区切り、呼吸を整えた。
「紅龍の噂はこっちでも凄いからな。
バレねえように気ィつけろや」
え、うそ。
紅龍のときの場所から遠い場所に来たのに。
まNo.1は伊達じゃねえんだな。
「ん、おけ。
あたしのクラスは?」
「あー、ちょっと待ってろ」
ん?何やってんだろ。
なんか呼びだしてる……のかな?

