総長が愛した毒舌姫☆



「たつ!?」

そうたつこと、巽野信司(タツミヤ-シンジ)。
元乱蝶の幹部。

「よう。久しぶり。
なんか問題起こしたんだってな?」

ケラケラ笑いながら、前髪をかきあげた。
髪の色も変わってる……。


「ん、まぁ。
てかここってどうなってんの?
不良しか見ないけど……」

言いたくないから、誤魔化して違う話題を出す。
なんか族とかもいそうな気ぃする。


「まぁ、な。ここには女子がいない。
で族は”蘭桜”あと”悪鬼”。
蘭桜はいいが、悪鬼は名前の通り悪いヤツらだ。
雅も気ィつけろよ?
あと、」

そこで一旦区切り、呼吸を整えた。

「紅龍の噂はこっちでも凄いからな。
バレねえように気ィつけろや」

え、うそ。
紅龍のときの場所から遠い場所に来たのに。

まNo.1は伊達じゃねえんだな。


「ん、おけ。
あたしのクラスは?」

「あー、ちょっと待ってろ」


ん?何やってんだろ。
なんか呼びだしてる……のかな?