「オレは松浦理輝(マツウラ-リキ)。
君は?」

歩きながら、あたしに言った。
この学校広いから、暇潰しってわけ?


「あたしは桜庭雅。
転入してきた」

よろしく、と言いながら微笑む。
すると理輝もよろしく、と笑った。


そして歩くこと4分。


「ここだよ」

目の前には大きい扉。
でかっ。


「ありがと」

すると「いいよ」と言って、ポケットに手を突っ込む。


「なんかあったら話しかけて。じゃ」

あたしは理輝の背中に向かって手を振った。


姿が見えなくなってから、深呼吸をし扉を開けた。


そこには……。