目の前に、とても綺麗で高い建物がある。
ココは不良高校で、かつあたしの転入する高校でもあった。
ナゼこうなってしまったかというと、一日前のことだった―――――。
☆
『雅ぃ、お前何やらかした?』
実家に戻った途端の一言。
実は紅龍ってことがバレた。
問題を起こしてしまったあたしは勿論退学。
お父さん時代の乱蝶の幹部が理事長やってるところに入れてもらえることになった。
『まぁバレちまってさ。
……学校って明日から?』
たはは、と笑って誤魔化す。
言いづらいんだ。
それを気遣い、お父さんは何も言わないでくれる。
『あぁ。じゃあ頑張れよ?』
そう言われ、家を出た……。
☆
それで今に至る。
女子とかいるかな?
いても少ないよね。
とりあえず理事長室に行かなきゃ。

