「ねぇっ!ユメ!!合コン行かん!?」


ユキちゃんまた合コンかぁ。


大人っぽくていつも合コンの

セッティング役をやってる。


放課後になると

隣のクラスから走ってきて

あたしの前の子の机を

あたしの机に向かい合うようにして

喋り出す。


入学してから毎日のことで

今では机のセッティングが早い。


「いや、ユキちゃん。一応あたし、彼氏持ちだかんね?」

「いいじゃーん!リョウヤくんならOKしてくれそうだし♪友達増やしに行くとか言えばさ」

「あのね、リョウヤさ、バカだけど結構嫌がるんだよね。合コンとか」

「まぢかぁ…!意外だわ…(笑)」

「てことでごめん」

「いいよ〜全然!でもユメが来てくれたら絶対に盛り上がんだけどな〜」

「そんなことないって〜」

「あるある!ユメは顔は可愛いんだから」

「ありがとうございます♪」

「否定しろよっ(笑)」

「滅多にないお褒めの言葉だから」

「それもそっか」

「うん」


いつもと変わらないやり取りをした後、

あたしは机に突っ伏した。


そしたら、頭を撫でられた。


大人しく撫でられてたら

リョウヤの声が降ってきた。


「ユメ〜?ねとるん?」

びっくりして顔を上げた。


「リョウヤ!!何で?どしたの!?」

「いや、一緒に帰らん?」


リョウヤが迎えにくるなんて

初めての事だからすごくビックリした。

いつもは、リョウヤが部活終わるまで

喋りながら待って時間になったら

あたしが迎えに行く。


「帰る!」

「ユメじゃあまた明日ね〜」

「ん♪ばいばーい」