駆け込み乗車はお止めください




無意識だった。


俺は自分で気付かないうちに、彼女の視線を追っていた。


無理矢理体勢をひねって窓の外を振り返った。


そして……


「……」


俺は彼女が何を見て、声を漏らしたのかよく分からなかった。


俺はもう一度彼女を盗み見た。


彼女が今、どんな顔をしているのか気になったのだ。