駆け込み乗車はお止めください




俺の横に彼女が!?


ただそれだけなのに、俺は読んでいた本に集中出来なくなった。





――――3つの駅をすぎた



「っあ、」


小さな声。


たぶん俺にしか聞こえていないと思う。


しかも彼女に意識傾きまくりの俺だから聞こえたんだと思う。


彼女の声に反応してチラリと彼女を盗み見た。


彼女の視線の先を俺も追う。


電車の扉。


そしてその外の世界へ。






――彼女は電車の外を見ていたのだ