部活が休みの日で、いつもの時間の電車に乗るために学校で勉強した日だった。 特別やることもなく、ただ時間を潰すというのは案外つらいもんだな……なんて思ってた。 どれだけたっても、“今日こそは”と思い続けた俺を哀れに思う。自分でも。 そんな日、とうとう俺は彼女に出会うことができた。 もう癖になってしまった動き……彼女の乗ってくる駅につくと入り口を見つめること。 いつも乗ってくる人の顔を、一つも見逃すまいと見つめてみた。