「おい」


そんな素晴らしい景色の中、低い声に呼びとめられた。


その声に、和奈も気づいたらしい。


「あッ!サークルの!!今日はありがとうございました」


と、律儀にお礼を言っている。


「こちらこそ、入ってくれてありがとね」


別人!!


「いえ!」


「俺、この子に様があるんだ。ちょっといいかな?」


「どうぞどうぞ!!」