「優波~」


向こう側からヒラヒラと手を振っている和奈。


私はそんな和奈に手を振り返し、


「今行くー!」


そう叫んだ。


走って和奈の元へ向かった私は息が上がっていた。


「疲れた…」


「ははッ、これからなのに」


和奈は楽しげに笑った。