それは、和奈がいつも隣に居てくれたおかげ。


それは、先輩の優しさのおかげ。


今ならきっと、胸をはって先輩の隣にいられると思う。


でも…


現実はそんなに甘いものじゃないって分かってる。


その証拠に、先輩の携帯にはつながらない。


家も…


あの場所にはなかった。


きっと、先輩は私の事を忘れて、新しい恋をしてる。


それでいい。


私がそれを選んだんだ。