「あれ…先客……」


声がした方を向くと、そこには茶髪の男子が立っていた。


こっちには歩いてこない彼を見て、私に居てほしくないんじゃ…。


そう察した。


「あ、私はもう行くんで…」


そう言って屋上を立ち去ろうとした時…


「別にいても構わねーけど」


綺麗な声と、強い力。


私は腕をつかまれ、引きとめられた。