再び足音が響き渡る。 歩き始めてしばらくたった時、私は口を開いた。 「私は、先輩の優しさとか、笑った顔とかが特に好きです」 本当はもっともっとたくさんあるけど… 全部言ってたらきりがないからね。 「俺はね……」 先輩はゆっくりと話し始めた。 今までのことを思い出しているかのように…