突然、私の手を握る力が強くなった。 “温かい”を通り越して、“熱い” 真っすぐな先輩の瞳。 一度目を合わせたら、逃げることの出来ない… まるで、なにかに捕らえられてしまったみたいに… 「優波…」 ビクッと体が反応した。 いつもより少し低い声で呼ばれた。 別人のような声にドキドキする。 この間見た、夢のように………。