「でも1つ忘れてる」


零は笑いながらそんな事を言ったんだ。


「まあ、優波が知ってるはずないんだけど…」


照れくさそうに、


「今日は俺の誕生日で、それで…―――」


恥ずかしそうに、


「結婚…しないか?」


愛の言葉を私にくれた日で、


私の人生を、零に捧げた日。