「「いただきます」」


できたてのご飯がテーブルいっぱいに並んだ。


ロールキャベツにグラタン、
これって…


「…私の好きなのばっかり」


「あたりー」


ははっ、と得意げに笑う零を見たら、また涙がこみあげる。


「ちょっ、…泣くなよ」


「だ、だってー!」


「まったく…」


「まって、あと5秒で泣くのやめる!」


そう言ってグッと涙を我慢した。