先輩、きっと言い辛いことなんだ…


でも私は黙って先輩が話し始めるのを待った。


「三浦に、優波と同じ学校って聞いてさ…

また優波とやり直すきっかけが欲しかった。

だから、いろいろあいつに頼んでたんだ。

俺達がこうやって再会できたのは……

偶然じゃなくて、

俺が仕組んだんだ。

それなのに…やり直したい、って優波に先に言わせて、

申し訳なくて…。

ほんとは、臆病で頼りないやつなんだよな、俺って…。

だから、今伝えたいんだ。

今更だけど」