「で、どこに行くの?」


歩き出したはいいものの…


どこに向かってるのか分からない。


「それは内緒、つか…懐かしいな…。」


「…なにが?」


そう言って先輩の顔を覗こうとすると、


「見るの禁止…」


と言って、先輩は手で顔を隠す。


「…??」


「優波、敬語じゃなくなってるな」


「え?…あっ!」


「その方がいいけどな」


「あ、うん…。」


顔が火照る。