“早く忘れよう…”


先輩の事は、もう忘れるんだ。

和奈に心配をかけるのも、


沈んだ自分でいるのも…。


もう、過去にしよう。


「ねえ、和奈〜」


「へっ!?」


話しかけられると思ってなかったのか、和奈は間抜けな声をあげた。