「……先輩…」


“先輩”
そう、口にしたのはいつぶり?


自分自身の言った言葉に、なぜか涙が溢れそうだった。


「やっぱり優波だったか」


そう言った先輩の声は、あの時よりもやわらかく、優しい声だった。


背も高くなってて、


髪は綺麗な茶色で、


あの時よりもカッコよくなってるね。