和奈…


私、出来ない!!


ここまではなんとか言う通りに出来たけど…


「はい!また…明日!」


自分からキスなんて…


それは恋愛初心者の私には……


「優波…」


出来ないよ。


「えっ……?」


「優波を楽しませたお礼な!」


耳元でそっと呟かれた。


今までに聞いたことのない先輩の声で。