全員が息を呑むのが分かった。



「夕羅さん止めて下さい!!」


「お前…なんで」



「教えてあげる。


わたしは斎条こういちの妹であり、空海涼の恋人」



愧神が驚きのあまり目を見開いていた。



「わたし達3人は仲良しでずっと一緒にいた。



でも、ある時お兄ちゃんはある過ちを犯してしまった。


その過ちのけじめをつけるために、心配した涼は一緒に行った。


そしてわたしも、そのあとをつけていった


でも、それが間違えだった。


それがバレて殺されそうになったとき、涼が楯になってしまった。


お兄ちゃんはその怒りでその場にいたわたし以外の人を殺し、涼を殺したという罪も被せられて殺人犯になってしまった。



全部、全部わたしのせい


涼が死んだのもお兄ちゃんが殺人犯として死んでいったのも」