「おはようございます」
雑誌の撮影をしてからは、あまり地味になるのも嫌だと思って前よりヘアアレなどを楽しんでいた。そのおかげで海星くんとも話が合うようになってきて、すごく嬉しかった。
「姫乃っっ!!あんた、モデルになったの!?」
学校にくると同時に私に話しかけてきたのは、浅利 恋(あさり れん)。私の親友で、すごくおしゃれな子。
「もう知ってるの!?」
驚いた表情で返事をすると、
「そうだよ。俺が紹介したからね」
海星くんは恋にそういう。
「海星もトップモデルだもんねー。はぁ…姫乃まで届かない存在になっちゃったのかぁ」
少し寂しそうに言う恋をみて
「大丈夫だよ。私はずっと恋の親友だからね♪」
微笑みながらそういった。
「姫乃ー」
恋は私に抱きつきながら、ありがとね、と言った。

「それじゃ、今日はここまで。お疲れ様でした」
あいさつ運動も終わりの時間を迎えたようで、私と恋は教室に戻った。