ヴリトラは感心したように満足そうな頷きを見せる。

多少変人の気はあるが、やはりこの男の頭脳は本物だ。

自白剤さえもこんな短時間で作ってしまうとは。

「でぇ?効果は間違いないのかいぃ?」

「誰に言っている。僕は天才だぞ?」

そう言って。

「この薬を、こうプツッと打つとだな」

注射器片手に刺す動作を見せる博士。

その拍子に。

プツッ。

「「…………」」

サシチャッタ。