ヴリトラに狂気を感じつつも、利害は一致している。

博士は彼の提案を呑む事にした。

「自白剤はぁ、日を改めて受け取りに来た方がいいかいぃ?」

「僕を誰だと思っている?天才発明兄弟の兄の方だぞ?」

そう言って前髪を掻き揚げる博士。

「そこに座って10分ほど待っていろ」

彼は早速準備を始める。

そして予告通り10分後。

「できだはぁあぁぁあぁあっ!」

完成の吐血と共に、博士は雄叫びを上げる。

「名づけて!『生徒会長に恋人の名前から住所氏名年齢職業まで明記の上御覧の宛先までお送りさせる自白剤!締め切りは来週の月曜日の消印有効!』」

名前が長い上に意味不明だ。