「お初にお目にかかるね、吐血博士ぇ。俺はヴリトラという者だよぉ。天スポの編集長をやらせてもらってるんだぁ」

「そ、その編集長が何の用だ…」

口元の血を拭いながら彼は言う。

「僕は偉大なる研究の途中だ。邪魔しないでもらおうか」

「その偉大なる研究の最中に火災騒ぎを起こしてぇ、生徒会長や教師陣にこっぴどく叱られたんだろう?」

わざと吐血博士の怒りを誘うように、ヴリトラはニヤニヤ笑いながら言う。

「そうだ!」

バンッ!と机を叩く博士。

その衝撃で吐血。

「奴らは僕の偉大な研究を、ただの迷惑行為程度にしか思っていない!この研究が、明日の世界を救う事になるかもしれないというのに!偉い人にはそれがわからんのです!」

言いながら興奮しすぎて吐血。

そして吐血のショックで吐血。

吐血の四連コンボだ。