「で、美葉」

龍太郎が声をかける。

「どこに向かってんだ?」

「言ったでしょ、疑惑の三人の身辺調査だって」

肩越しに振り向く美葉。

「あの三人は2年生ばかり、2年生のクラスのある校舎に向かって情報収集よ」

「そうか…」

俯く龍太郎。

その表情は険しい。

「じゃあ校舎に向かうんだな?」

「ええ、そうよ」

「なら俺の目を見て言ってみろ!」

龍太郎はクワッ!と目を見開く!

「ここはどこだっ?」

「え?…あれ?」

体育館裏ですがナニカ?