「よしっ、ついてきて!」

意気揚々と歩き出す美葉。

「こりゃあそこそこの結果が期待できるかもな」

美葉に続きながら龍太郎が言う。

「うむ、存外にリーダーの資質があるやも知れんな」

頷く皇帝。

「俺はどっちでもいいけどねぇ、生徒会長の恋人が判明してぇ、スクープがモノにできれば文句ないよぉ」

ヴリトラが黒い笑みを浮かべる。

「わしの心の友の美葉が、頼りにならん訳がなかろう。あ奴はやればできる子じゃ」

何故か我が事のように自慢げに語る筱萠。

宜虎が無口なのは、まだ翡翠との一件が頭から離れないので仕方あるまい。