本拠地となる学食から炙り出された今、捜査隊はただの烏合の衆である。

何せまだ行動も決まらないうちに追い出されてしまったのだから。

「どうするのだ美葉?お前がリーダーなのだろう?」

「当然!」

遥の言葉に胸を張る美葉。

ならば方針を決めるのも彼女の役目だ。

「まずは疑惑が持たれている2年生の三人の身辺調査をするしかないわね」

腕を組んで言う美葉。

お、なかなか的確な判断。

いきなり生徒会室に乗り込むなんて無策かと思っていただけに、捜査隊の面々は感心してしまう。