正面には翡翠、背後には疾風。
宜虎は龍太郎と背中合わせに立つ。
「とりあえず美葉達を逃がす事に専念しよう。まともにやったんじゃ時間がかかりすぎる」
「スペシャルバカの癖にたまに切れ者だぁな、おめぇさん」
「うるせっ」
この状況で軽口が叩けるのは流石だ。
「兄上、私も!」
月姫が身構えるが。
「月姫、おめぇさんは美葉を手伝ってやんな。三人を一人で守るのぁ、ちと難儀だからな」
視線を彼女に移した宜虎は。
「まず一人」
疾風のパワードスーツの左腕から射出された捕獲用ネットに、月姫が覆われる姿を目の当たりにした。
宜虎は龍太郎と背中合わせに立つ。
「とりあえず美葉達を逃がす事に専念しよう。まともにやったんじゃ時間がかかりすぎる」
「スペシャルバカの癖にたまに切れ者だぁな、おめぇさん」
「うるせっ」
この状況で軽口が叩けるのは流石だ。
「兄上、私も!」
月姫が身構えるが。
「月姫、おめぇさんは美葉を手伝ってやんな。三人を一人で守るのぁ、ちと難儀だからな」
視線を彼女に移した宜虎は。
「まず一人」
疾風のパワードスーツの左腕から射出された捕獲用ネットに、月姫が覆われる姿を目の当たりにした。


